ビルケンシュトック-ボストンの修理ブログ

ビルケンシュトック ボストン ブログ

数ある修理メニューの中から、今回はピックアップしてボストンの修理を紹介します。

ビルケンシュトックのボストンは、場所も季節もコーディネートも自由自在に対応可能な不動の人気。

私もトープカラーを使用していますが、同様に愛用している方が多い分、日々様々な修理が行われています。

  • いつもボストンを愛用している
  • そろそろ修理に出すか検討中
  • 履き過ぎて傷みが激しいので使うのをやめていた
  • 修理の参考記事を見たい

このような方におすすめの記事です。

ヌバック【起毛素材のお掃除ビフォーアフター】ボストン・ブラウンコンビカラー

あまりお目にかかれない可愛いカラー

九州からはるばるご依頼して頂きました大人気のボストン。

珍しいカラーで可愛いボストン

ヌバックは短い毛の中にホコリが詰まって黒っぽく汚れてしまいがちです。

汚れが気になるアッパー

カカトの減りはコルクがギリギリ出てきたところ。

カカトの減り具合

ソールはちょっと減りすぎですがカカトのみの交換でよさそうなので、今回はちょうど良い所でサクッと切り取ります。

見えないところに傷みあり
アミアミに見えるのがジュート

中を見てみたらジュートが剥き出しで水を吸いやすそうだったので、ビルココルクで薄~く補修コーティングしておきます。

コルク補充
コルク補充で傷んだところをカバー

そして切り取った部分に新しいソールを貼り付けます。

ソールを貼り付け

次にクリーニングしますが、手順はこんな感じかな。

ヌバック用ツイストワイヤーブラシで毛の中からホコリをかき出す
ブラッシング前後
右がホコリを掻き出した後
ベルトはスムース革なのでステインリムーバーで汚れを落とす
ステインリムーバー
モウブレイ・ステインリムーバーできれいにします
革をリフレッシュするためにシャンプーする

(左)はじめに表面をまんべんなく湿らせます。

そうすると薄っすら点々のシミのあとなんかも浮き出てきます。

ビルケンを洗う
水で濡らすとシミが浮き上がって見えてきます

続けてモウブレイのスエード&ヌバックシャンプーを使って汚れを浮き上がらせて、サッと拭き取ります。

シャンプーするボストン
よく泡立てて洗い浮いた汚れを拭き取る
直射日光を避けて自然乾燥

新聞紙などをつま先に詰めて形を整えておけば、甲に付いた履きジワも取れていい感じにシャキッとなります。

しっかり乾燥
新聞紙などで形を整え日陰干し
乾燥後は仕上げの保湿

乾燥したらモウブレイのスエードカラーフレッシュスプレーで栄養補給してあげて、ワイヤーブラシなどで毛並みを整え完成です。

しっかり保湿
モウブレイ・スエードカラーフレッシュスプレーで保湿

クリーニング前
クリーニング前
綺麗に完成したボストン
クリーニング後

気持ちよく使っていただけるようになりましたね。

これをご覧になって「自分で洗えるんじゃないかな?」そう思った方は、自分で簡単に出来るビルケンを洗う方法をわかりやすく解説していますのであわせてご覧ください。

立ち仕事を支えるビルケンシュトック ボストン ライトブラウン

ビルケンシュトックのボストンは、お仕事で愛用している方も多くいます。

職種によって履き方も様々で、特殊な傷み具合になることもよくあります。

毎日気持ちよく仕事ができるように美容師さんをサポートしているボストンです。

縁の下の力持ち、「立ち仕事を支えるビルケンシュトック ボストン ライトブラウン」の修理はこちらからどうぞ。

ボストンのナチュラルブラウンを修理してエイジングを楽しむ

人気の明るいブラウン系ボストンの修理です。

天然皮革の経年変化を楽しみたい方が多い印象ですが、ほったらかしでは良い感じの色合いにはなりにくいです。

タイミングをみてお手入れすることで表情を楽しむことが出来るようになります。

ボストンのナチュラルブラウンを修理してエイジングを楽しむ

室内履きにしていたボストンを修理&シャンプーして洗います

普段使い慣れたボストンをそのまま室内でも履きたいという要望があり、パタパタ音がしないようにソールを加工して使いやすいように改造していました。

今回はそんなルームシューズと化したボストンの修理メンテナンスをご紹介します。

室内履きにしていたボストンを修理&シャンプーして洗います

最後に

ビルケンシュトックの修理を始めたきっかけは、自分の愛用するボストンを大切に長く履きたいという思いからです。

当初は修理技術の情報も少なく、失敗もあり試行錯誤を繰り返しながらの日々。

ビルケンシュトック ブログはそんな日々の出来事の備忘録です。

SDGs、エコ、物を大切に、もう当たり前になりましたね。履物屋ならまずは修理からということです。

ソールの交換は何度目かなあ?

2007年に購入したトープのボストンは落ちないシミなど多数で見た目はよくないのですが、今も修理を重ねて大切に履き続けています。

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