【この記事を読んで欲しい方】
- ちょっとだけソールが剥がれてきたのを自分で接着しょうと思っている
- ソールが剥がれてくる原因を知りたい
- ソールが剥がれた場合の対処法を知りたい
ビルケンシュトックのソールに関することでよくあるのが、
カカトやつま先の接着がちょっとだけ剥がれたものや、全体的に剥がれが広がり完全に取れてしまい再接着する修理です。
その中でも、いわゆるウレタン一体型のモンタナ系ソールの剥がれ、口ぱっくんは昔からよくあるのです。
たまたま製造上のハズレを引いたのか?
それとも履き方が悪かったのか?
そもそも剥がれやすい作りなのか?
理由はどうであれ、すご〜く多い症状の一つです。
ビルケンのソールを自分で接着するのは難しい
原因の多くはちょっとした見落としから
原因の一つは、ちょっとした小さな剥がれを見落とし、気づかず使用を続けてしまい、どんどん砂埃が奥の方に入り込み接着剤を刺激してしまうからなのです。
毎日まじまじとチェックする習慣なんて普通はないでしょうから気付かなくても仕方がないですよね。
簡単そうに見えて一筋縄ではいかない接着
こんな感じで見た目がある意味きれいにパカっと剥がれているからか、安易に考え結構ご自身で頑張って接着している方が多いです。
しかし市販の接着材ではなかなか上手くいかないものなのです。
なぜでしょうか?
それは中に入り込んだ砂埃をキレイに取りきれないことと、材料に合った接着剤を適切に選択できないことが原因です。
簡単に見える接着作業には一番時間をかけて最善を尽くす
下地作り、これが一番大事
ただくっ付ければ良さそうに見えてしまいますが、バラした後の接着面に付着している古い糊をキレイに剥がしてさらに油分を丁寧に取り除きます。
元の革の面をキレイに出さないままで、接着剤の上へさらに重ねて接着剤では全く効き目がないのです。
そして接着面がツルツルしていると剥がれやすいので、あえてギザギザに荒らします。
接着剤が食い込むところを作ってあげることで、結束を強める効果があります。
荒らした後は革の方は革用の、ソールはソール用の接着促進剤を塗り完璧な下地を作ります。
ここでやっと接着剤の出番
完璧な下地ができたところで、いよいよ接着剤を塗って一度完全乾燥させます。
ソール側と本体側両方に塗ります。
ギザギザに荒らしたところまで浸透し一度固まるわけです。
乾燥後程よく温め直して接着材をを復活させます。
温めすぎるとギザギザの中までゆるくなるのでそこはうまい具合にホドホドに。
そして場所がずれないように元通りの位置に合わせて接着します。
一晩寝かせて次の日に再びチェックしてOKだったら完成です。
最後に
オーナーさんの手元に届いた後に「すぐに剥がれてしまった」なんて連絡来なければいいなあ~と思いながら、毎度1週間ぐらいはドキドキしています。
何回やっても慣れないもので、接着はそのぐらい奥が深いのです。
今の所一件も剥がれたという連絡は来ていないので、問題ないでしょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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