ビルケン【フェルト・ウール系素材のトラブル】穴があいてしまうことも

フェルト・ウールのアッパー穴あき亀裂

【この記事を読んで欲しい方】

  • フェルトやウール素材のビルケンシュトックを愛用している
  • そのサンダルのアッパーやベルトが破損してしまった
  • フェルトやウールのビルケンのサンダル購入を検討している

冬も暖かく室内履きとしても人気があるフェルトやウール系のサンダル。

通常の素材よりも安価で購入しやすいこともありますからね。

でも良いところばかりでもないのです。

今回は、履き心地の良いフェルトやウール系のサンダルに起こりがちなトラブルについて紹介します。

適切な使用法を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことが出来ます。

履きやすいフェルト・ウールのビルケンにありがちなトラブル

足の形状によっては負荷がかかり素材を傷める

歩行の際に曲がる関節の親指側や小指側の骨が履物にぶつかって擦れる感覚は誰にでもあること。

このフェルトやウール系の素材は足へのアタリが柔らかい分履く人を選ばないという良い面がある一方で、その当たっている素材そのものへの負担は実はとても大きくて、日々使い続けることで限界を超えて弾けてしまうことがあります。

気付かず履き続けてしまうことで穴を増やすことに。

修理可能だがそのかわり快適さは半減

穴の開いたところの素材を寄せ集め仮に接着させてから、裏側に伸びにくい素材であて布をします。

そうつまり伸びにくくなるから足への負担は増える訳です。

もしかしたら当たる感覚が嫌で履きにくく感じることにもなるかもしれません。

もちろん気をつけて足あたりの良い素材を選んでいる訳ですが。

接着剤がどうしてもはみ出してくるので色をつけて目立たなくします。

購入の際に気をつけてほしいこと

実店舗で接客を受けている際に一度は耳にしたことがある言葉、「伸びるから大丈夫」「馴染むから大丈夫」

靴づくりもする私の経験からすれば、そんなに伸びる素材で靴なんか作る訳がないのだから、それは売るための呪文なのだということ。

オーダーの靴なら合わせて作れば良いのですが、万人向けの既製靴は決して万人向けではないので、試し履きで気になることがあったら一度よく考えてみてほしいですね。

まあまあキレイに直ったと思いませんか?

フェルト・ウール系ストラップは強度に不安アリ

ストラップがちぎれやすい

定番のボストンも素材によってその表情も変化します。

ウールやフェルトなんかは温かみを醸し出してより可愛らしくも見えます。

革物に比べて手ごろな価格というのも人気のある理由でしょうね。

でも履き方を間違えるとトラブルに見舞われるケースがあります。

ウールのボストン

細かな素材を集めて圧縮して出来ているため、素材の中に芯になるようなものが無いことが、ちぎれやすい原因になっております。

それなりの強度はあるのでスリッパのような用途で使用する分には問題ないのですが、ガンガン外で歩行するのには向いていないかと思います。

切れたストラップ

切れたストラップは芯を入れて補強

分解して修理

まずストラップが取り付けられているリベットを外して、ちぎれた所を仮に接着します。

これだけで使えそうなぐらい頑丈にくっ付きましたが、持ち主の方はそう簡単に歩行の仕方が変わらないと想定し、芯を入れる加工をします。

切れたところを仮に接着
裏側に当て布で補強

また、内側のリベット穴の拡大やちぎれもよくあるトラブルなので同じように補強しておきます。

穴の周りも補強

再びリベットを打ちなおして完成です!

元通りに完成

ビルケンサンダルの適切な歩き方をマスターしよう

フェルトやウール系の素材強度は革に比べて弱いものではありますが、ベルトの調整と歩行方法の改善でサンダルへの負担を減らすことができます。

ビルケンシュトックのサンダル全般に言えるのですが、ストラップをきつくフィットさせる履き方は間違いです。

本来は甲との隙間に指二本ぐらい入るようにゆとりを作って調整します。

そうすることで、サンダルの各パーツへの負荷は大きく減りますので想定外のトラブル回避になります。

指二本分もあける?「それじゃあガバガバで歩きにくいじゃないか」という方は歩き方を改善したほうが良いです。

細幅のものをベルトもきつく締めビチビチパンパンにして履いているなんていうのはナンセンス。

そもそもゆとりがある状態で歩けるようにするのが、ビルケンでの歩行方法でもあります。

ポイント

  1. 視線は遠くへ
  2. 歩幅を大きめにカカトから着地
  3. 足裏全体が接地したら
  4. 足指を使ってつま先で圧を感じる(地面を踏み切る)

このような一連の動作をどうぞお試しください。

まとめ

フェルトやウールの素材特性から縫い合わせで直すことが難しいので、どうしても応急処置的な方法になってしまします。

そのため残念ながら履き心地は多少変わってしまいます。

通常のサンダルと違いデリケートな素材だということを念頭においてご使用いただければ、暖かく快適な履き心地であることは言うまでもありません。