【この記事を読んで欲しい方】
- ずっとパサデナを愛用している
- パサデナを修理して復活させたい
発売当初人気爆発したのですが、今では廃番となったパサデナ&パサデナ・ハイ(タコマ)のその後を紹介します。
フットプリンツ・パサデナにはこんな色も
発売とともに一世を風靡したパサデナです。
どんどん新色が発売されましたが、こちらもなかなかお目にかかれないカラーです。
ソールのカラーも鮮やかなレッド・・・後ろを歩いている方の目を引きそうです。
結構履き込んだと言う事で全体をリフレッシュします。
クリーニングしてサッパリしたところで新しいソールとの縫合です。
フットベッドを新調して、アッパーに保湿スプレーをして完成です。
残念なことに元のスペシャルなカラーの交換用ソールは無いので通常のホワイトになります。
でも気分も新たにガンガン使えることでしょう。
汚れた白でもキレイな白に復活させるのがお仕事
いろんな色が出てます。
パサデナ真っ白バージョンです。
ソールも減って黄ばんでいます。
まずはすべて分解します。
パサデナはメンテナンスのこともよく考えられていているので、とてもスムーズに作業できます。
裏技を使ってキレイにクリーニングしたら新しいソールをせっせと縫い付けます。
いかがでしょう、キレイになったと思いませんか?
また気持ちよく履いていただければ嬉しいです。
ブラウンにホワイトステッチお気に入りシーズン限定カラー
フットプリンツのパサデナ、登場以来息が長いモデル。
男女問わず修理を依頼されるので万人向けの履き心地といえます。
このベロアブラウンのようにシーズン限定カラーなどは欲しいと思ったときに買っておかないと手に入らなくなります。
この初期型のウレタンソールはあまり履いていなくても保管環境などにより突如パックリ割れてしまうなどの劣化が起こる。
そうなる前に点検修理することが長く履き続ける秘訣でもあります。
(現在は改良されたのでそんなトラブルはありません)
ソール交換のため分解します。
パサデナは隅々までチェックできる秀悦な設計をされた靴です。
裏側の接着不良を直して全体をクリーニングしてリフレッシュします。
新しいソールを縫い合わせます。
革にスプレーで栄養を与えて保湿します。
クリーニングすることでフニャっとしていたベロア革もシャキッと復活します。
また長く付き合っていただければ嬉しいです。
黒に白ソールを真っ黒に変更もアリ
毎度おなじみパサデナのオールソール交換。
定番のブラックのアッパーにホワイトソール。
ツルツルにソールが減っています。
さらに水が染みてくるということをオーナーさんは言っています。
水漏れの原因は減りすぎではなく、初期型ソールに見られる劣化による割れです。
そのため中のコルクフットベッドまでも影響を受けてしまうわけです。
まあ部分的だったので腐った部分を取り出し、ビルココルクで補修します。
新しくソールは黒に変更との希望だったので、アッパーをクリーニングしたら縫い付けます。
真っ黒になると印象が大きく変わります。
用途に合わせて変更するのもアリです。
こういうことができるのもパサデナの良いところでもありますね。
リニューアルされた改良版ソールで劣化も心配なし
発売されてから数年経過した頃ウレタンソールの劣化(加水分解)が起こる報告が上がってくることが多くなりました。
そのためウレタン+ラバーのソールにアップデートされました。
初期のものより減りにくくトラブルも無くなった代わりに、重量が少々重くなったのと硬さが増したことにより若干の履き心地の変化がありました。
以前の履き心地を好む方にはこの変更は残念かもしれませんが、突然割れるなどすると安全面での心配もありますのでしょうがないことです。
この新旧変換期にはどちらの種類も存在するのでお好みで対応していました。
そんなことで今回は新しいウレタン+ラバーのソールに交換です。
ホワイトは底がグレーバージョンになっております。
あと細かい話をすれば、アップデート版のソールは旧型と同じサイズ表記でも微妙に大きく作られています。
そのためサイズ感の違いに気付く方もたまにいるので困ることがありました。
逆にその違いを利用してサイズを大きくしたり小さくしたりカスタムできることもあったので、特をした方もいました。
どちらにしてもこのマイナーチェンジ後の対応はバタバタしました。
眠っていた靴をもう一度復活させるリペア
もう次から次へと修理にやってくるお馴染みのパサデナ。
ブログを見てくれてこの靴の存在に気づいたオーナーさんからの依頼です。
見るからにホコリをかぶって汚れています。
履くのを忘れていた靴
「そういえば前に履いていたなあ」
このブログを見て頂いて下駄箱の奥底からビルケンを引っ張り出してご依頼なさる方が多いんです。
大丈夫、結構ホコリもかぶったままでカサカサになっていても復活します。
分解すれば中からも綿ゴミやら砂なんかも出てきますが、よほどの痛みでない限りはしっかりクリーニングすれば、ピカッとまた履けるように復活します。
分解後にアッパーはクリーニングしてからソールを縫い付けます。
フットベッドも新しいものに交換すればさらに完璧です。
この記事を見て思い出してください。
たくさん履いていたあの頃の靴をもう一度履いてみてはいかがでしょうか。
ビルケンシュトックの取り外し可能なフットベッドを足に合わせて加工する
パサデナやアントワープ、TATAMIのオクラホマなんかのフットベッドが取れるタイプのシューズは、ちょっと足の調子が悪い方への応用も可能。
こうやって履物の中から取り出せるって知らない人が結構います。一度自分の靴を確かめて取ってみて下さい。
取り外せるってことはつま先側のホコリも簡単に掻き出すことができるので、メンテナンスもしやすくてGOOD!
かかとを柔らかくして欲しいとか、つま先側のクッションも付けられないだろうか?、、、なんていうことも可能です!!
こんなに簡単実行できるのも、取り出せるフットベットの良いところ!!!
病気や怪我などで左右の足の長さが違ったり、足の裏の魚の目が痛いなど靴を調整すれば対応できることが多くあります。
自分では無くても誰かのために、ぜひ加工可能な職人のいるお店に相談してみて下さい。
どこのお店が良いのかわからない方はご紹介いたしますので、よろしければお問い合わせください。
【パサデナ・ハイ/タコマ】これが彼の有名な加水分解したソールだ
パサデナのショートブーツタイプがパサデナ ハイ、別名タコマです。
とってもキレイに見える状態なのにボクの手元に来た理由は?んっ?
これぞまさしく加水分解。勝手に割れてしまうウレタンの宿命なのでしょうか?
あまり履いていなくても保存環境によってはその劣化速度が上がり、気が付いた時にはもう遅し。
日常頻繁に使用していたほうがウレタンの劣化は起こりにくいかもしれませんが、シーズン物のシューズではしょうがありません。
こうなったら新しいソールに交換です。
今回はご要望の黒ソールに変更して気持ちも新たに出発です。
あなたの靴は大丈夫ですか?
目の届かないところに寝かせている靴のソールチェックをシーズン前早めにやってみてはいかがでしょうか!
人気あるね~フットプリンツのブーツ・タコマ(パサデナハイ)
修理依頼が多いことから人気があったことを知ることとなった靴、フットプリンツ・タコマ。
どのオーナーさんも口を揃えて履き易いと言います。
現行ではパサデナ ハイという名前で販売されてます。
良さを継承しつつ少々設計変更されています。
これも例の加水分解という症状です。
初期型のものは劣化して割れてくるパターンが非常に多いです。
とりあえず糸を切って分解。
割れて使えないソールとはオサラバです。
アッパーはクリーニングして裏のライナー接着不良も直しました。
あとは新しいソールを縫い合わせれば完成。
光らせ過ぎましたがほんのちょっとの間お手入れせずに放っておけば、元の渋さに落ち着きますのでちょうど良いはずです。
またカッサカサになったらメンテナンスです。
カビっぽい痕跡があるパサデナ ハイ(タコマ)
フットプリンツ・タコマ
この靴はマイナーモデルだけど超ディープなファンが多いです。
よほど履き心地が良いんですかねぇ???僕は持ってないのでそこまでよくわかりません。
アッパーはカチカチ乾燥していて以前にカビが生えたような痕跡があります。
ソールの減りはそんなに減っていないですが交換の依頼です。
かなり汚れているし劣化しているようなのでその方が良いと思います。
シャンプーでがっつりクリーニングさせていただきました。
もちろんカビ対策の抗菌処理もバッチリOK。
その後ソールを縫い付けて完成になります。
シーズン中また気持ちよく履いていただけるようになりました。
よくある質問
今回はビルケンシュトックの数ある靴の中でも最高傑作と言えるパサデナの修理を紹介いたしました。
発売以来マイナーチェンジを繰り返し現在に至りますが、個人的には初期に販売されていたタイプ(ソールが劣化しやすいけど)が、全体的にバランスも良く最高の履き心地だと思っています。
アッパーが傷んでダメにならない限りはソールの交換で履き続けられるわけですが、もう廃番となりました。内心これにかわるヒット作を熱望しています。
廃盤になったパサデナのソール修理は可能ですか?
旧型のパサデナ交換用ソールの製造が終了いたしましたので、新たな修理はできません。
手持ちのパサデナのソールを取り外して別のパサデナに取り付け可能ですか?
サイズが同じで特に劣化のないものであれば交換可能です。
その他、詳細はお問い合わせくださいませ。
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