【この記事を読んで欲しい方】
- タタミ(TATAMI)のサンダルを愛用している
- 修理をしたいタタミのモデルを持っている
BIRKENSTOCKのDNAを受け継ぐ【TATAMI】タタミのまとめページです。
症状別に修理記事を紹介しています。
あなたのビルケン【タタミ】を快適に愛用し続けるための参考にしてみてください。
目次
- 素足で履くサンダルの中敷きの汚れが気になる
- 【TATAMIサンダル】オクラホマのソール交換とクリーニング
- ビルケンシュトックの【Paris】のようだけど【TATAMI】ブランド
- 取り外し可能なフットベッド【tatamiオクラホマ】
- TATAMIのイグアス・お仕事に人気あります
- スエード・ヌバックのクリーニングは思い切って洗う
- 底が減って滑りそうなTATAMIのオクラホマ
- 【ビルコフローは優秀な素材】でもハードに使用すると亀裂が【テムズ】
- とても珍しいTATAMIブランド【ユーコン・ヌバック・クリーム色】ソールが剥がれやすいタイプ
- ウレタン系の一体型ソールは剥がれやすくて厄介
- 最後に
- 記事一覧はこちら
素足で履くサンダルの中敷きの汚れが気になる
夏の間にお世話になった鼻緒(トング)タイプのサンダル、TATAMIのフィジー。
ほぼ毎日使用していたということでフットベッドのライナーは黒くシミが付いています。
素足基本のトングサンダルはソックスにホコリが吸着してくれることも無いので特に黒く汚れがちです。
でもしっかり汗を吸っていたという証拠。
そのおかげで足裏も快適な状態に保たれていたともいえるんですが・・・
例外なくバックルの陰になっているところにも汚れが付いていますね。アッパー革の汚れはモウブレイ・ステインリムーバーで落とせばキレイになります。
フットベッドは特に気にならない方はこのままでもいいと思いますが、やはり何とかしたい方が多いようですね。
方法としては基本ブラッシングです。ワイヤーブラシなどを使います。
ブランドロゴなどは薄くなり見えにくくなりますが、このぐらいまでは汚れが目立たなくなります。
自分で簡単に出来るビルケンを洗う方法でわかりやすく解説していますので、参考にやってみるのもいいですよ。
ベルトもサイドが少々剥がれていたのでついでに接着しておきます。
このアッパーの革には、無色で保湿ができるMモウブレイ・デリケートクリームを塗って潤いを与え仕上げます。
潤いを与えることで、乾燥しすぎてヒビが入ってしまうことをガード出来ます。
それからせっかくキレイにしたんですからもう一手間かけます。
ソールの側面(クリーム色の)をかる~くバフ掛けして一皮剥きます。
そうすれば元の白さが復活。
完成ですが、、、
「いいや、元通りでなくては気がすまないっ」という方は、黒い足跡も中敷交換で解決できます。
【TATAMIサンダル】オクラホマのソール交換とクリーニング
TATAMIブランドのオクラホマ。
フットプリンツのアントワープと似ています。
ブリュッセル、ブルージュ、ピカデリーも同じ系統です。もう見かけなくなりましたが、、、
底が減ってちょっと穴が開いていますね。
このソールの材料はアントワープとまったく同じなので修理の際の互換性があります。
フットベッドが取れるタイプのオクラホマやアントワープは底材が縫い合わせてありますので糸を切って分解します。
のりが付いていないのでパカッと簡単に外れます。
後はアッパー側をクリーニングしたら新しい底材に縫い付けるだけ。
フットベッドも軽くお掃除して出来上がり。
ボストンと同じクロッグタイプですが、気持ちゆったりしている感じでフットベッドの起伏も緩いのでルーズな履き心地が好みの方の使用が多いです。
ビルケンシュトックの【Paris】のようだけど【TATAMI】ブランド
この靴の名前が思い出せない
パリ。。。に見えますがパリって名前だったかな?
ソールも現在のものと違ってウレタン一体成型物(モンタナとかと同じ)
バックルもTATAMIオリジナルのスナップ式になってます。
ぜ~んぶキレイにして欲しいとのご要望なので分解。
ライナー(敷き革)も新しいものに張り替えて組みなおします。
モンタナやシャノンは前後がくっついているので少々テクニックが必要なのですが、この靴は前後に分かれているアッパーなので組み立ても簡単です。
スナップバックルのボタンがゆるゆるになってしまったということで新しいものに交換。
アッパーに磨きをかけたら完成です!
あ、思い出した〜
名前は【ローヌ・Rhone】です!
これで気分スッキリ、靴もさっぱり気持ちいいですね。
また何年も履いてくださいね。
取り外し可能なフットベッド【tatamiオクラホマ】
ハンドステッチモデルのオクラホマ、同じクロッグでもタタミのラインやクラシックのボストンとは違い、ソール材がウレタンのカップ形状になっています。
この底材は減りにくいとされておりますが履き過ぎはこんなことになってしまうわけです。
取り外し可能なフットベッドまで減ってしまっております。
見ての通りフットベッドが取り外し可能なので、足に合わせての加工も可能です。
フットベッドを補修して新しい底材を縫い上げれば完成。
同じものとは思えないぐらいピカピカに変身しました。
底が減って中が見えそうになったら即交換です。
点検はマメにしましょう!
TATAMIのイグアス・お仕事に人気あります
医療従事者定番サンダルのひとつ、TATAMIイグアス。
新年度にはリフレッシュしてスタートしたいのでとオールソール交換のご依頼。基本中の基本修理です。
古いソールを剥がしてチェックしてみると、フットベッドの亀裂が見つかったり接着不良があったりします。
そのため定期的なメンテナンスは長持ちの秘訣でもあります。
ソール貼り付けてアッパーをキレイにして完成です。
心機一転お仕事頑張ってください!
スエード・ヌバックのクリーニングは思い切って洗う
シューズタイプのTATAMIシャノンの修理依頼。
クラシックのモンタナなんかも作りは同じなので、工程も同じになります。
靴の裏なんて何かのきっかけがないと確認することは通常無いんでしょうね。
ガンガン履いてカカトの減りが激しく中が露出しています。
これより減ってしまうとアッパーの補修やらもすることになるのでギリギリセーフという感じです。
ライナー(敷革)の張替も希望されたので分解掃除。
アッパーの染み汚れが激しかったので3回クリーニング工程を繰り返しました。
ヌバックには保湿スプレーを、かかと側の黒いところには靴クリームを塗ってキレイに磨きます。
せっかくなので傷んでいたヒモも新品にしました。
この違いいかがでしょう?眠っている靴をリフレッシュさせてまた使ってみませんか。
底が減って滑りそうなTATAMIのオクラホマ
オクラホマはtatamiブランドでの名前で、BIRKENSTOCKブランドではアントワープと言います。
とても使い込んだ様子のオクラホマです。
それだけ履き心地が良かったということでしょう。
底も溝が無くなりツルツルに。
これは滑りそうでとても危険です。
駅構内のフロアに溢れている水を踏んだらスコーンと足をすくわれそう。
フットベッドも潰れてるし亀裂も入っています。要交換です。
ステッチでソールとアッパーは繋がれているタイプです。
分解した底材はゴミ箱へ、アッパーはクリーニング工程へ。
クリーニングし終わったアッパーと新しい底材を縫合すれば完成です。
日焼けして色がまばらですが最初に比べればキレイになったと思います。
日頃のお手入れをしていればもうちょっとイイ具合に復活できたはずですが、少々まだら模様になってしまいました。
メンテナンスの周期を早めにすることで徐々に状態が良くなると思われます。
シーズンオフにまたクリーニングしてみましょう。
【ビルコフローは優秀な素材】でもハードに使用すると亀裂が【テムズ】
クラシックのミラノに見えますが、TATAMIのテムズといいます。
フットベッドの形状がBIRKENSTOCKロゴのものとは少々異なります。
ヒールのストラップも千切れそうになっています。
内側のところにも亀裂が見えますね。
カカトのコルクが凹んでいます。
常に踏みつけて歩いていたのでしょうか?
いやいや、つま先も相当やられています。
開いてみれば接着も剥がれておりますな~
補修の難しいビルコフロー(ビルケンオリジナルの合皮)がここまで傷んだ場合は買い替えがおススメです。
しかしご希望につき修理も可能な限り対応いたしました。
最初にストラップと内側前の方の亀裂を補修するのですが、ビルコフロー素材はステッチ(縫製)できないので裏側から生地をあてることになります。
ここも小さいですが補強しておきます。
それからカカトの凹んだところにコルクを大々的に補充します。
つま先にもたっぷり付けます。
そしてキレイに整えます。
整える
モウブレイ・ステインリムーバーを布にとってゴシゴシと汚れを落とします。
各部の接着不良を直して完成です。
とても珍しいTATAMIブランド【ユーコン・ヌバック・クリーム色】ソールが剥がれやすいタイプ
これはBIRKENSTOCKでいうところのロンドンなのですが、TATAMIではユーコンと言います。
ソールがモンタナと同様のウレタン一体型というのと、ベルトがスナップ式になっている点で違いがあります。
で、ソールの接着とクリーニングの依頼ということなのですが、このウレタン系のソールはこんな接着剥がれトラブルが結構あって、水でも浸入してしまうからかな?なんて思ってまいす。
そもそも縁の方がせり上がってカバーしてある形なので、曲がれば開こうとする力が働き剥がれやすくなるのは当然といえば当然。
個人的にこの設計はあまり好きではないです。
ほぼ同じ形のロンドンも昔はこのソールを使っていたけど今は普通のEVAのソールになった。
その方が断然トラブル少ないしシンプルで理に適っていると思います。
さて、このぐらい剥がれてしまったら一度全部剥がしてキレイにしないとダメです。
砂やほこりがたっぷり入ってしまってますから。
ソールを再接着する前の下処理が肝心要です。
クリーニングはヌバックなので消しゴムやらブラシやらヌバックシャンプーやらを駆使してサッパリさせます。
最後に無色の保湿成分をスプレーして革に栄養を与えて完成!
いやいや、白系のクリーニングと修理はいつも緊張しますね。
糊がはみ出してもいけないし、いつも手がキレイじゃないと逆に汚してしまいますからね。
ウレタン系の一体型ソールは剥がれやすくて厄介
今となっては希少種ですが、ビルケンシュトックのロンドンにそっくりのウレタンの一体型ソールを装着したTATAMIのユーコンというモデルになります。
モンタナも同じこのウレタン一体型ソール、とにかく剥がれやすいのです。
これだけトラブルあるのに継続しているのには何か訳があるのでしょうか?
サンダルと同じEVAソールにすれば問題無くなるかと思うのですが、、、
ロンドンとの違いはベルトもスナップボタン式になっている点も加えておきます。
オールソール交換、フットベッドライナー交換、クリーニングのフルコースなので、いつものように全てバラバラに解体して一つ一つメンテナンスしていきます。
アッパーは本革のツルッとしたスムースなのでモウブレイ・ステインリムーバーで汚れを落としサドルソープでシャンプーしてリフレッシュさせます。
アッパーの養生中にライナーの交換を済ませます。TATAMIのロゴ付きの中敷もあります。
組み立ての途中、これだけだとオジさんの室内履きに見えてしまいますが、、、
かかと側も組み立ててソールを接着しアッパーを磨けば完成です。
下処理をして強力な接着をしましたので、そう簡単には剥がれなはずです。
これでまた気持ちよく履いていただけますね。
最後に
今回はビルケンシュトックブランドの中の【TATAMI・タタミ】の修理について紹介いたしました。
履き込んで馴染んできたサンダルの履き心地は何とも言えない気持ち良さがありますので、修理をして永く履き続けたくなりますよね。
記事を参考に一度修理してみてはいかがでしょうか。
より愛着がわくこと間違いなしですよ!
記事一覧はこちら
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