【この記事を読んで欲しい方】
- 白いビルケンを履きたいけど購入を迷っている
- 汚れがついてしまった白のアッパーをキレイにしたい
- 自分でキレイにできるのか知りたい
ビルケンシュトックサンダルの定番といえばアリゾナ。
その中でも特に人気カラーの白(ホワイト)の修理を紹介します。
お持ちの白いサンダルの参考にしてみてください。
ビルケンシュトックの白いサンダルを修理して汚れもキレイに
クラシックのアリゾナ・ビルコフロー・白のメンテナンス
お仕事にでも使用していたのでしょうか?
擦れ方も激しく、かなり汚れてお疲れのご様子・・・
ソールの減り方はカカト付近だけなんですが激しいですね。
中敷が黒くなると気になってしまいますが、しっかり汗を吸ってくれている証拠でもあります。
そのお陰で足は快適な状態を保つことができるのです。
細部をチェックした結果の修理内容
白のアッパーベルトの汚れが予想以上の激しさから、きっちりキレイにしたかったので全部分解してクリーニングすることにいたします。
修理内容は、こちらになります。
- 全て分解して中敷張り替え
- 白いベルトのクリーニング
- オールソール交換
全て分解して中敷張り替え
早速全てのパーツを分解していきます。
ベルトの横のソールをワニに似たペンチのようなものでクイっとつかむと簡単にソールが剥がれてきます。
ビルケンシュトックのコンセプトとして修理を前提とした作りになっていることもありますが、
普段の使用で剥がれないのが不思議なぐらい簡単に分解できることもあるので驚きます。
さて、分解したおかげで中敷の張替えもスムーズに行えるようになりました。
白いベルトのクリーニング
分解することで作業しやすくなりますので助かります。
ベルトのクリーニングは白でも何色でも関係なく、通常はMモウブレイ・ステインリムーバーをウエスに染み込ませて、入念に擦って汚れを取っていきます。
しかし、ココだけの内緒ですが簡単にキレイにしたければ、激落ちくんに代表されるメラミンスポンジに水を含ませ擦ればその名の通り即効激落ちするんです。
やってみたいと思った方は、自分で簡単に出来る【ビルケンを洗う方法】わかりやすく解説していますので、参考にしてみてください。
でも、あまりに激落ちするので、感動してロゴも一緒に消してしまわないように注意が必要です。
オールソール交換
最初底の減りを見た限りではカカトのみの修理で良さそうでしたが、バランスを考えて今回はオールソール交換としました。
ベルトを元通り接着して、大判の修理材料から切り出した新品のソールを接着すれば完成です。
しかし、ここからひと手間かけてサイドのコルク全体にコーティングの溶剤を塗り込んでフットベッドが長持ちするようにしました。
メニューには無いサービスです。
ビルケンシュトック サンダルのコルク補修コーティングサイドのコルクの光沢が確認できると思います。
手間も時間もかかりましたが白色とはいえ納得のいく仕上がりになりました。
最後に
今回の修理は、事前に見積もりしたものとは工程も異なり材料も多く使いました。
それは僕が強く提案させてもらったことなのでオーナーさんと打ち合わせの上、特別に価格は据え置きサービスです。
このような記事を見て多くのビルケンユーザーさんに、ビルケンシュトックのサンダルは修理すればまた気持ちよく使えることを知っていただければ幸いです。
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