1978年にオープントゥーのサンダルで培った信頼性をもとに、満を持して登場したビルケンシュトック初のクロッグタイプ「ボストン」
発売からロングセラーを続け、今もなお不動の人気を誇る秘密は何なのか?
特徴、素材の種類、履き心地からメンテナンスに至るまで、長年愛され続けてきた理由をご紹介。
ビルケンシュトック ボストンとは
独特の丸みを帯びたつま先が隠れるクロッグという斬新なフォルム
正面から見れば靴のようで、後ろから見ればサンダルのよう。
今ではクロッグというカテゴリは馴染みのあるものになりましたが、半世紀も前にこのフォルムを完成させたビルケンシュトックはすごい。
甲からつま先までしっかり覆うアッパーは、色々なシチュエーションでの使用を前提に安全性をも考慮して生まれた形。
モノにぶつけたり落としたり、安全靴とまではいかないまでもオープントゥーサンダルの欠点を補うには十分。
また風雨や気温が低い時の使用にも適応できるところが、グローバルな展開になった一つの要因と言えます。
シルエットが絶妙に可愛らしくカジュアルな感じですが、コーディネートによっては小綺麗にまとまった印象を与えてくれますし、そういった守備範囲の広さが、メンズ・レディース問わず幅広い年代に支持される理由です。
快適な歩行を約束するフットベッドが最大の特徴
まるで砂浜につけた足跡のような特異な凹凸をもつビルケンシュトック独自のフットベッド形状が、快適な履き心地を提供してくれます。
コルクやラテックス、ジュートなどの自然素材をバームクーヘンのような層に重ねたフットベッドは、汗をよく吸いムレにくく、また履き込むほどにフィットする形状に馴染むように出来ています。
特に「ボストン」のゆったりしたフィット感が相性抜群で、正しい歩行をすることで脚のエクササイズ効果も期待できるところが、健康志向のユーザーにも支持される理由です。
サイズ選びは気を付けましょう
どんなに機能性に溢れ、おしゃれで履き心地が良いという評判のビルケンシュトックでも、正しいサイズを選んで履くことが何より大切です。
特にボストンはしっかりベルトで甲を押さえて履くというよりは、リラックスフィットで歩くことで機能性を発揮できる設計です。
サイズの選択を誤ることで、ビルケンシュトックが足に悪いと言われてしまったり、痛いのは慣れるまでしょうがないというような誤解をも招くこともにもなりかねません。
まずは自分の本当の足のサイズを確認して正しいフィッティングを行いましょう。
ボストンのアッパーは種類が豊富で、素材別にコーデを楽しめる
ボストンのアッパーは面積が大きいので、豊富なカラーや素材によって違った表情が楽しめるところも人気の理由です。
アッパーに使用されている素材の印象で、自分のスタイリングにマッチさせるのがコツ。
ちょっとカチッとした印象を与えツルッとした光沢のある素材です。
特に定番のブラックやダークブラウンはソックスをも隠すようなボトムスを合わせれば、まるで靴のような印象を与えることもできます。
対して同じナチュラルレザーでもライトブラウン系のものは履き込むほどに渋みを増して色の変化を楽しめるものです。
そのためデニムやチノなどのカジュアルなパンツを合わせるユーザーさんが多いですね。
ちょっと粗いモコモコした感じの毛羽立ちが特徴のスエードレザーは、やわらかい印象を与えることから女性にも人気が高いです。
見た目の印象で足がムレてしまうような素材に思われがちですが、ナチュラルレザーより通気性があります。
また、毛足が長いおかげで意外に水を弾きやすいので、撥水スプレーをすることで雨にはめっぽう強くなりますのでオールラウンドに使いこなせます。
天然ラムスキンのボアライナーがついているアッパーと中敷が、足下を優しく暖かく包み込んでくれます。
暖かくて冷え性の方にはおすすめですが、ボアの厚みによって通常のモデルより多少サイズ感が小さめなので、さらに厚手のソックスを履くことを想定するといつもよりワンサイズ大きめ、もしくは普通幅(レギュラー)の物を選ぶなど注意が必要です。
洋服とのコーデはどうしたもんか悩む方は、BENEXYさんのファッションコーディネートが参考になりますので参考にしてみるのもいいかと思います。
自分が気を付けているポイントは、全体をパッと見たときに「ボストン」の主張が強すぎなければOKということにしています。
また、洋服のコーデも大事なんですが、せっかくおしゃれを決めても、所作、姿勢、歩き方がおかしなことになったらもっと残念です。
歩き方にぎこちなさを感じたら、ビルケンシュトックの歩き方を練習してみてはいかがでしょうか。
ビルケンシュトック ボストンが歩きにくいと言われる理由と解決法
お気に入りなら長く付き合いたいものです
ビルケンシュトック ボストンを始め、全てのモデルは数種のパーツを組み合わせて作られています。
そのため一番消耗が激しいソール交換はもちろんのこと、履き心地に影響するコルクのヘタリや割れなどにも修理対応可能です。
バックルが錆びたものを交換したり、アッパーの汚れをきれいにクリーニングすることも朝飯前です。
巷にあふれるビルケンシュトックに似たモデルにはない高い耐久性が、価格がちょっぴりお高い理由です。
何度も何度も修理・メンテナンスして履き続けるユーザーさんを目の当たりにすることで、ボストンの良さを再確認することができますので、メンテナンスを覗いてみてください。
まとめ
もし、ビルケンシュトックの中から一足だけお気に入りを選べと言われたら何がいいのか?
私は迷わずボストンと答えます。
自分ではもう履くのが当たり前の日常になってしまっているので、その理由はありきたりとなってしまいますが、
- 脱ぎ履きが楽で、出番が多い
- 履き心地がいい
- 修理・メンテで長持ち
- 品よくコーデしやすくも、愛嬌と可愛らしさがある
といった具合です。やみつきの履き心地をぜひ一度お試しください。
初めてだし固いフットベッドがちょっと不安だという方は、ソフトフットベッドもございますので、自分に合ったモデルを選ぶことが出来ます。
また、定番以外のカラーはシーズン毎に発表がありますので、公式サイトでチェックするのが良いでしょう。
ユーザー登録すると商品情報や割引クーポンも入手できますので、商品を購入しなくても無料で早く情報入手できるのでおすすめです。