ビルケンシュトックをより長く快適に履いていただくために
ビルケンシュトックの製品は履き込むほど足に馴染むように、コルク、ラテックスなどの天然素材を使用して作られています。
また、長時間履いても靴内や足裏の環境が常に快適な状態に保つことができるのは、フットベッドのライナーが吸湿性の良い革で出来ているからです。
しかし、歩行によってフットベッドに吸収された多くの汗は、すぐに自然発散することはありません。
水分を乾燥させる
水分を乾燥させるために、丸一日ほど日陰干ししておきたいです。
そうすることでまた新たに汗を吸うための目には見えない無数のポケットが革の中に復活し、快適な靴内環境を提供することができるようになるのです。
乾燥させるときには注意してください。
直射日光の当たる場所に置いたり、乾燥機にかけるなどはもってのほかです。
理由は高温にしてしまうことで各パーツの接着が緩くなり、最悪バラバラに分解なんてことになり得るからです。
真夏の車の中の放置も同じく危険ですので気を付けてください。
自分で出来るお手入れに用意するもの
- 靴用ブラシ
- 使い古しの歯ブラシ
- 100均のブラシ
- 布・ふきん
- 革用シャンプー
- 防水スプレー
- 靴用クリーム
プロ用の本格的なモノを初めから揃える必要はありませんが、最低限これだけはあった方が良いものをまとめています。
https://muuworks.com/maintenance/goods/
ビルケンシュトックのサンダルや靴のひどい汚れの洗い方
水にぬれた時、一見表面だけ乾いたように見えてもフットベッドの奥底まで水分が浸透してしまっている可能性があります。
いつもより数日多めに休憩させ、しっかり乾かして下さい。
半乾きのまま履き続けてしまうと、何層にも重ねて作られているフットベッドの形状が崩れて歩行に悪影響を与えることになり兼ねません。
予期せぬ大雨、天気のいたずらに遭遇してしまい残念ながら濡れてしまうのは仕方がないことです。
ひどく汚れたり濡れてしまった場合は、思い切って洗ってしまいましょう。
ビルケンシュトックは濡らしたらダメ?
そんなことはありません。間違った取り扱いをしなければちゃんとリフレッシュさせることが可能です。
https://muuworks.com/maintenance/washing/
ソール交換など消耗品は修理できます
数足をローテーションしながら履いていればいいのですが、多くのユーザーはお気に入りの1足を毎日酷使していることが多いです。
それは足が自然にそれを欲しているからで、ほぼ無意識に同じものを履いてしまっているのでしょう。
その気持ちはよくわかりますが、そのまま使い続けることで消耗品であるEVAソールはどんどん減っていき、ついにはその上のコルクまで削れてしまうこともしばしば。
ソールの減りなど現状のチェック
ゴム系のソールがまだ残っているうちはセーフですが、フットベッドのコルクも一緒に減っているようでしたら完全アウトです。
すぐに修理しないとコルクの補修もどんどん多くなり修理費が上がってしまいます。
かかとのコルクが乾燥してボロボロになっていないか
天然のコルクの上にコーティングがしてありますが、使っていううちに少しずつ劣化していきます。
乾燥している様子が見受けられたらコルクコーティングをしてあげると良いでしょう。
ベルトやアッパーの接着がフットベッドから剥がれていないか
ここが剥がれてしまったままだと歩行の際に足が安定しないばかりか、ソールとフットベッドの間に徐々に隙間が出来てきて、最悪分解してしまうことがあります。
色々な修理例を確認して自分のビルケンシュトックと比べてみる
サンダルや靴の修理作業をご覧いただき、その中からご自身のサンダルと似たような状況を見つけてみましょう。
実際の作業と完成後のイメージが確認できますので、修理をお願いする前に参考にしてみて下さい。
修理をお願いしてみようかな?と思ったら
ビルケンシュトックの靴やサンダルは大部分が修理可能となっておりますが、こんな修理できるのかな?
そのような疑問があった場合も、このサイトの記事中には、あなたの使用しているものと似た症状のものがきっとございます。
修理依頼する前の参考にしていただけたら幸いです。
もちろん内容など不明な点がございましたら、お問い合わせいただければ可能な限りご質問にはお応えさせていただきます。
修理店
修理作業はビルケンシュトックを知り尽くした職人が、手作業で行っています。
日常でご自身で行うメンテナンスとは違い、消耗品のソール交換などはプロにお願いしてみましょう。
優れた機能性を持ったビルケンシュトックのサンダルも、ソールがすり減ったまま履き続ければあなたの健康にマイナス効果です。
季節の変わり目などに点検し、必要な修理を適宜行うのがベストです。
かかとの修理ぐらいは街角の修理店でも可能ですが、正規部品を使用して完璧に仕上げてくれる、ビルケンシュトックの修理修理サービスがおすすめです。
シーズン前ギリギリになると混み合いますので、履く時期に合わせ余裕をもって依頼するのが良いです。
まとめ
快適な履き心地を維持するために日頃からお手入れをすることが大切なのはご理解頂けたと思います。
大きく傷んでしまってからのメンテナンスほど手間がかかりますので、履いたらちょっとだけケアすることを習慣化してみましょう。
可能なら数足をローテーションで履くことができれば、常にリフレッシュされたフットベッドに足を入れることが可能になり、それが長持ちにもつながります。
今私が履いているボストンのトープは、年間200日以上履いてかれこれ10年になります。
もちろんこまめなメンテナンスをしていたから長持ちしているのですが、こんなにも長い間足元から身体を支え続けてくれるのですから、決して高い買い物ではありませんね。
みなさんもぜひ10年、いやそれ以上に挑戦してみて下さい。