【この記事を読んで欲しい方】
- 履いているサンダルのサイズが合わないと感じている
- ナローとレギュラーの違い
- サイズを変更することは可能か知りたい
- どういう作業になるのか見てみたい
フットベッド全交換でサイズを変更してしまう作業
違いがよくわからずナロー(細幅)を買ったが、窮屈なのでレギュラー(幅広)にサイズ変更して欲しいとの依頼
そもそも修理部品としても昔はイマイチ入手困難であったフットベッド本体を、
ユーザーさんの要望に応えるべく、サイズリメイクに使用するというあまりやりたくはなかった裏メニューだったんです。
販売側のフィッティング、通販サイトの丁寧な説明、ユーザーさんの検索による学習。
それぞれが少しづつ足りないが故に起こる残念なフィッティングのアンマッチ。
今も尚この問題は完全にクリアされているわけでは無さそうです。永遠のテーマともいえます。
当時は間違っても高い授業料を払ったと思うしかないような泣き寝入り的な風潮もあったかもしれません。
しかし、10年以上も変わらず情報が行き渡っていないとすれば、それは我々サービスする側がもっと反省し丁寧に説明する必要があるということではないでしょうか。
ナローとレギュラーの違い、混在するサイズ39の落とし穴?
今回は39ナロー(細幅)を39レギュラー(普通幅)へサイズを変更する作業です。
この39というサイズゾーンはメンズとレディースの境目のようなサイズという日本独自の位置付け。
それにより日本オリジナルのカラー展開の商品に限って39だけナローとレギュラーが混在することがよくあります。
全サイズ両方(ナローとレギュラー)の幅を展開すると在庫が膨らむので、レディースサイズ〜39までをナローのみ、メンズサイズ39〜レギュラーのみ、というサイズ展開の事情があるためです。
ということで、その訳ありの被害?にあってしまったユーザーさんが、やむなくサイズ変更という方法を選択することになった今回の事案。
元々ナロー用のアッパー(革)のため、レギュラーにするとベルトの穴の位置を移動して長さを調整することになります。
厳密に言えば足を包み込むアッパーのフィット感も本物の39レギューラーとは若干違います。
そこはどうしようもありません。
履き比べなければわからないところではありますが、職人側からすれば少々モヤっとするところではあります。
最後に
今回はナロー幅のものをレギュラー幅のフットベッドにサイズ交換する作業を紹介しました。
本来ならこんなサイズ変更の作業は無いに越したことはないわけですが、今も尚このようにサイズ選択のミスをしてしまうことは少なくないようです。
当サイトでは今後このようにユーザーさんが失敗を繰り返さないように情報をオープンにしています。